マイホームを建てる予定があり、階段の設計に悩んでいる方はいませんか。
快適で安全な階段を実現するためには、階段の蹴上と踏面の寸法を適切に設計することが重要です。
この記事では、階段蹴上げの理想的な寸法や、快適な階段設計のポイントについて解説します。
□階段蹴上げ理想の寸法とは？
階段の蹴上と踏面は、建築基準法で最低基準が定められています。
蹴上は23cm以下、踏面は15cm以上とされています。
しかし、この基準値で階段を設計すると、上り下りが困難な階段になってしまい、安全面や快適性に問題が生じる可能性があります。
1:建築基準法で定められた最低基準
建築基準法では、階段の安全性と避難経路の確保を目的として、階段の蹴上と踏面の最低基準が定められています。
具体的には、蹴上は23cm以下、踏面は15cm以上とされています。
2:最低基準では実現できない快適さ
建築基準法で定められた最低基準は、あくまで最低限の安全基準です。
実際にこの基準値で階段を設計すると、上り下りが大変で、高齢者や子供にとっては危険な場合もあります。
3:理想の蹴上と踏面の計算方法
安全で快適な階段を実現するためには、理想の蹴上と踏面の寸法を計算することが重要です。
一般的には、蹴上の2倍に踏面を加えて60cmになる寸法が目安とされています。
つまり、蹴上×2+踏面＝60cmという計算式になります。
4:階段の設計におけるバランス
理想の蹴上と踏面は、階段の段数や部屋の高さなど、様々な要素とバランスをとることが重要です。
例えば、階段の段数が多すぎると、上り下りが疲れてしまうため、快適性に影響します。
□快適な階段設計のポイント
階段の上りやすさや安全性を確保するためには、蹴上と踏面のバランスだけでなく、段数とのバランスも重要です。
また、住む人の年齢や家族構成の変化も考慮する必要があります。
1:蹴上と踏面のバランス
階段を上りやすくするためには、蹴上と踏面のバランスが重要です。
一般的には、蹴上が17cm、踏面が25cmの寸法が、上り下りしやすく疲れにくいと言われています。
2:段数とのバランス
階段の段数が多いと、上り下りが大変になります。
そのため、段数を減らすために、蹴上を高くしたり、踏面を狭くしたりする設計を行う場合があります。
しかし、蹴上を高くすると危険なため、踏面を狭くする設計を採用することが多いです。
3:年齢と家族構成の変化
階段の設計では、住む人の年齢や家族構成の変化も考慮する必要があります。
高齢者や子供が住む場合は、蹴上を低くし、踏面を広くするなど、安全性を考慮した設計が重要です。
4:緩やかな階段のメリットと注意点
緩やかな階段は、上り下りが楽で、安全性の高い階段と言えます。
しかし、緩やかな階段は、同じ階高の場合、段数が増えてしまい、スペースを多く必要とするというデメリットがあります。
□まとめ
階段の蹴上と踏面の理想的な寸法は、建築基準法で定められた最低基準ではなく、実際に利用する人の身長や歩幅、年齢などを考慮して設計することが重要です。
また、階段の上りやすさや安全性を確保するためには、蹴上と踏面のバランス、段数とのバランス、住む人の年齢や家族構成の変化などを考慮する必要があります。
階段の設計は、住む人にとって快適で安全な空間を実現するために、慎重に進めることが大切です。