独特なデザイン性を追求できることから、人気が高まっている「スキップフロア」。
しかし、そんなデザイン面での魅力に加えて、耐震性も同時に確保することは可能なのでしょうか。
この記事では、スキップフロアが耐震等級3を満たすための方法と、アイデアについて詳しく解説していきます。
地震に強く、美しさも兼ね備えた住まいを追求したい方は、ぜひ最後までご覧になってください。
□スキップフロアとは何?
「スキップフロア」とは、建築物の床の高さをずらして、各階の中間に設置する空間やスペースのことを指します。
「ステップフロア」とも呼ばれ、部屋や区画ごとに床の高さが違うため、天井の高さがバラバラな特徴があります。
基本的に、スキップフロアの間取りは、1つの階層内に短い階段を設置し、フロアごとの高低差を生み出すことで構築されます。
このような室内の段差を活かした間取りが、スキップフロアの特徴といえるでしょう。
そんなスキップフロアは、ビルや商業施設、マンションや戸建住宅など、さまざまな建築物で用いられています。
スキップフロアを取り入れることで、視線や動線につながりが生まれ、立体的でありながらも、一体感のある空間活用が可能になるのです。
ただし、スキップフロアを取り入れるためには、高度な構造計算が必要になる注意点もあります。
また、注文住宅にスキップフロアを採用する場合には、間取りによって耐震性を確保することが難しくなるデメリットもあるため、注意を払って設計する必要があるのです。
□スキップフロアで耐震等級3を取るにはどうすればいい?
それでは、このようなスキップフロアの利点を活かしながら、耐震等級3を満たす家づくりは可能なのでしょうか。
ここからは、スキップフロアで耐震等級3をとれる工法には、どのようなものがあるのかについてご紹介します。
*木造軸組工法
こちらの工法では、現在では作業工程が見直されているので、スキップフロアにも対応できるようになっています。
ただし、しっかりとした構造計算と適切な材料選定が求められるので、当社のような木造軸組工法に長けた施工会社に依頼する必要があります。
*SE工法
SE工法の特徴である「ラーメン構造」と「高耐力壁」が、強い空間を形成してくれます。
そのおかげで、地震に対する強い耐性を持ちながら、スキップフロアのデザインを実現することが可能になるのです。
*テクノストラクチャー工法
テクノストラクチャー工法は、省エネ性に優れつつも、耐震性を確保できる工法です。
こちらの工法は省エネ性に優れているので、環境にも配慮しながら、快適な住環境を実現できるのが魅力的です。
これらの工法を選ぶ際には、専門家のアドバイスを受けた上で選定することが大切です。
また、スキップフロアの間取りにおいても、耐震性を最優先に考えながら、快適な生活空間をデザインすることを忘れないでください。
□まとめ
スキップフロアは、独特なデザイン性と立体的な空間配置が魅力ですが、耐震性を確保するのが難しいデメリットもあります。
そのため、耐震等級3を達成するためには、工法を工夫することが必要であり、デザインと耐震性のバランスを慎重に考えることが重要です。
スキップフロアを取り入れる際には、専門家のアドバイスを受けながら、安全性と魅力を両立させた家づくりを進めていきましょう。